脱炭素社会の実現

私たちは持続可能な社会の実現に向けて、気候変動問題への取り組みを推進するとともに、環境負荷低減の中期目標を設定し、その達成に向けサプライチェーンと共に取り組みます。

環境データ

環境負荷の全体像

Zホールディングスグループの2020年度のマテリアルバランス図です。Zホールディングスは事業活動において、電力2.87億kwh、ガス12.20万㎥、水68.8万㎥、紙110.0t、非常用発電機用重油97kl、ボイラー用灯油582kl、自動車用ガソリン115kl、ディーゼル車両用軽油547klを利用し、CO<sub>2</sub>を11.8万t-CO<sub>2</sub>、排水68.8万㎥、廃棄物4747tを排出しています。リサイクル率は、81.6%です。加えてスコープ3として、2248755t-CO<sub>2</sub>を排出しています。内訳は、カテゴリ1:購入した製品・サービス1,162,808t-CO<sub>2</sub>、カテゴリ2:資本財149377t-CO<sub>2</sub>、カテゴリ3:Scope1,2に含まれない燃料及びエネルギー活動16212t-CO<sub>2</sub>、カテゴリ4:輸送、配送(上流)31,494t-CO<sub>2</sub>、カテゴリ5:事業から出る廃棄物1068t-CO<sub>2</sub>、カテゴリ6:出張478t-CO<sub>2</sub>、カテゴリ7:雇用者の通勤4134t-CO<sub>2</sub>、カテゴリ9:輸送、配送(下流)603376t-CO<sub>2</sub>、カテゴリ11:販売した製品の使用139342t-CO<sub>2</sub>、カテゴリ12:販売した製品の廃棄140465t-CO<sub>2</sub>です。
Zホールディングスグループのマテリアルバランス(2020年度)
  • ※マテリアルバランスのカバレッジは、こちらをご覧ください。

CO2排出量、総エネルギー消費量

Zホールディングスグループ各社の値を集計。データセンターのエネルギー使用効率改善により、エネルギー消費量あたりのCO2排出量は減少しています。

年度
スコープ1、2のCO2排出量(t-CO2
スコープ3のCO2排出量(t-CO2
総エネルギー消費量(GJ)
エネルギー消費量あたりCO2排出量(t-CO2/GJ)
2016
107,594
1,940,045
0.054
2017
106,371
2,191,711
0.047
2018
101,314
2,286,877
0.045
2019
118,345
1,338,755
2,731,073
0.045
2020
118,058
2,248,755
2,983,240
0.040
  • ※2015年度までは、ヤフーが貸し出したリース資産(株式会社IDCフロンティアのデータセンター)分を含み、借りたリース資産(株式会社ブロードバンドタワーのデータセンター)分は含まず算定。 2016年度からは、貸し出したリース資産分を含まず、借りたリース資産分は含む。
  • ※各環境指標のカバレッジは、こちらをご覧ください。

データセンターの環境負荷

ヤフーで利用しているデータセンターの環境負荷は、以下のとおりです。ほぼ100%再生可能エネルギーで賄われているUSデータセンターへの移行などにより、再生エネルギー比率は高まっています。今後、さらに再生可能エネルギーの割合を増やしていきます。

年度
総エネルギー消費量(GJ)
再生エネルギー消費量(GJ)
再生エネルギー比率(%)
データセンターの平均PUE
2016
1,596,428
98,383
6.5%
1.41
2017
1,720,504
117,361
7.0%
1.41
2018
1,832,520
134,149
7.9%
1.41
2019
1,889,622
203,733
10.8%
1.41
2020
2,026,953
229,387
11.3%
1.38
  • ※再生エネルギー消費量および比率では、電源を特定した上で直接電力を購入しているもののみをカウント。電力会社から電源を特定せず調達している電力に含まれる再生可能エネルギー量は含まない。
  • ※平均PUEはヤフー資産のデータセンターについて算出方法を見直し、過去分含め数値を更新しました(2021/05)。

気候変動戦略

気候変動への対応方針

健全な地球環境は、人々の生活と社会が成り立つための前提であり、それなくして情報技術社会の発展もありえません。Zホールディングスグループでは、気候変動に対して「緩和」と「適応」の両面から目標を定め、取り組んでいます。「緩和」面では、気候変動や地球温暖化の原因となっている温室効果ガス(GHG)の排出削減に向けて、さまざまな取り組みを行っています。「適応」面では、温暖化傾向が当面続くことを見越した対応を実施しています。中でも激甚化している災害への対応は、重点領域と定めて取り組んでおり、事業のBCP対応とともに進めています。今後は、再生エネルギー100%化など、さらなる施策に取り組んでいく予定です。

気候変動の「緩和」に関する目標

中期目標
2018年度
2019年度
2020年度
2028年度までに、売上あたりのCO2排出量を2008年度(45,181t-CO2 / 265,754百万円)比で50%減らす
37.6%減
33.9%減
42.4%減
  • ※2008年度の売上は日本基準に、2018年度以降の売上は国際会計基準に基づきます。

気候変動の「緩和」に関する取り組み

カーボンニュートラルに向けた取り組み

Zホールディングスグループは、グループとして中長期環境目標の発表を目指しつつ、各社がカーボンニュートラルに向け取り組んでいます。

・再エネプランの導入
白河データセンターにRE100準拠の実質再生可能エネルギーを導入開始しました。(2021年5月)
  
・企業版ふるさと納税公募
再エネ供給電源の拡大や地方公共団体のカーボンニュートラル推進施策を後押しすべく「Yahoo! JAPAN地域カーボンニュートラル促進プロジェクト」の公募を開始しました。(2021年4月)

・オフィスの電力
ヤフーは、新しい働き方(リモートワーク推奨)によりオフィスの電力使用を低減させるとともに2021年度より主要オフィスビルの電力使用量に相当するグリーン電力証書を購入し、オフィス使用電力の再エネ化達成を目指しています。

・SBTの策定にコミット
ヤフーは、パリ協定の目標に基づいた温室効果ガス排出量の削減目標であるSBT(Science-Based Targets)を策定することにコミットしました。(2021年4月)

・再エネチャレンジ宣言
ヤフーは2023年末までに再生エネルギー100%化達成を宣言しました。(2021年1月)

データセンターでの取り組み

ヤフーでは、インターネット事業を運営するために必要なサーバーの大部分を自社の設備で運用しています。特に福岡県北九州市の「北九州データセンター」、福島県白河市の「白河データセンター」では、外気を利用した空調システムなど、最新技術を活用した温暖化対策を実施しています。また継続的に設備の入れ替え、新規設備投資などを行うことにより、エネルギー使用効率の改善を図っています。

USデータセンターへの移行

ヤフーの米国現地法人「Actapio, Inc.(旧YJ America, Inc.)」は米国ワシントン州に約1600ラック規模の新たなデータセンターを建設し、2019年4月より稼働を開始しました。水力発電が盛んな米国ワシントン州にデータセンターを設置することで、供給される電力はほぼ100%再生可能エネルギーで賄われています。Actapioは、ヤフーとして初の海外のデータセンター(200ラック規模)を2014年12月からワシントン州で稼働を開始。より規模が大きなデータセンターが建設されたことで、さらに再生エネルギー比率が高まりました。

グリーンボンドの発行

Zホールディングス株式会社は、カーボンニュートラルに向けた取り組みを加速することを目的に、環境問題の解決に貢献する事業に対する資金調達手段として、200億円のグリーンボンドを発行しました。この度の発行は、国内インターネットセクターにおいて初となります。当該グリーンボンドの発行により調達された資金は、グループで利用するエネルギー効率の高いデータセンターの建設や、改修などのデータセンターへの投資、およびデータセンター運営に必要な再生可能エネルギーの調達資金に充当します。

循環型サービスの提供

Zホールディングスグループでは、持続可能な社会の実現に向けて、循環型サービスを拡充しています。詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。

気候変動への「適応」に関する目標

中期目標
2018年度
2019年度
2020年度
2025年度までに、災害協定を締結している自治体人口カバー率90%
66.3%
84.5%
93.1%

気候変動への「適応」に関する取り組み

Zホールディングスグループは、気候変動にともなって激甚化・頻発化していく自然災害に対し、自治体や関係団体と連携をしながら自社サービスを通じて防災・減災に努め、災害後の復興支援にも力を入れて取り組んでいます。詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。

持続可能なサプライチェーンの実現

持続可能なサプライチェーンの実現へ向けた取り組み

Zホールディングスグループでは「公平・公正」「セキュリティ」「人権への配慮」などを旨とした、購買基本方針に基づいた購買行動を行っています。環境面については、購買基本方針の中に「環境の保全」という項目を設け、環境への負荷が少ない物品やサービスの調達を行うことによって配慮しています。あわせて、取引先評価基準にも「環境への配慮」という項目を設け、環境問題に対する積極的な配慮がなされていることを、評価しています。
また、会社の調達のほとんどを担う購買部門を通した調達活動においては、取引先に対してこれら「購買基本方針の遵守」を事項に盛り込んだ取引契約書を結んだ上、取引を行うように徹底しています。
グリーン購入においては、事務用品等で調達比率を高める取り組みを行っています。
また、データセンター電力に関しては100%再生可能エネルギー化を目指し取り組みを行っています。

環境NGOとのコミュニケーション

2019年、環境NGOレインフォレスト・アクションネットワークから、持続可能性に配慮した調達基準を満たさない紙を生産する業者から調達するリスクについてのエンゲージメントがありました。調査した結果、該当する業者との間接的な取引が認められたため、「環境への配慮」「労働安全衛生の確保」などを旨とした、取引先評価基準を満たす業者へ調達先の変更を行いました。

第三者検証

温室効果ガス排出量、エネルギー使用量の第三者検証

ヤフーは報告する環境データを客観的に評価してもらい、算定の信頼性を高めるため、親会社であるソフトバンク株式会社とともに、「ISO14064-3」「ISAE3000」に準拠した第三者検証を受審しました。

検証の保証水準は限定的保証水準、対象組織範囲は温室効果ガス排出量およびエネルギー使用量についてはヤフー株式会社(海外拠点含む)および親会社であるソフトバンク株式会社(基地局含む)、水使用量についてはソフトバンク株式会社本社、産業廃棄物処分量についてはソフトバンク株式会社です。

2020年度のスコープ1、2の温室効果ガス排出量およびエネルギー使用量と、スコープ3(対象カテゴリはヤフー株式会社が、1、2、3、5、6、7、9、ソフトバンク株式会社が、1、2、3、4、5、6、7、8、11、12、14)の温室効果ガス排出量、水使用量および産業廃棄物処分量について検証が行われた結果、「算定ルール」に準拠せず、正確に算定されていない事項は発見されませんでした。

今後、検証対象とする活動や組織の範囲を拡大していきます。

温室効果ガス排出量等検証報告書

カバレッジ

環境指標のカバレッジ

本ページで報告している各環境指標のカバレッジ(集計が行えた連結子会社の連結売上収益割合の合計により算出)は、以下の表のとおりです。スコープ1、2の内訳や、グリーン購入比率など、より詳細な環境指標については、関連リンク先をご覧ください。

環境指標
カバレッジ
電力
96.1%
CO2(スコープ1、2)
92.1%
総エネルギー
91.8%
91.5%
水、排水
89.7%
自動車用ガソリン
87.3%
廃棄物
86.2%
リサイクル率
83.8%
ガス
75.2%
非常用発電機用重油
75.2%
再生エネルギー消費量、比率
71.7%
ディーゼル車両用軽油
71.7%
CO2(スコープ3)
71.7%
紙リサイクル
41.2%
PUE
39.7%
カーボンオフセット
37.6%
生物多様性保全投資額
37.6%
ボイラー用灯油
34.1%