21.10.18

Zホールディングス株式会社

「グローバルなデータガバナンスに関する特別委員会」最終報告書受領および今後のグループガバナンス強化について

Zホールディングス株式会社(以下、ZHD)は、ZHDグループにおけるデータの取り扱いをセキュリティ観点およびガバナンス観点から外部有識者にて検証・評価する「グローバルなデータガバナンスに関する特別委員会」より本日、最終報告書を受領いたしましたのでお知らせいたします。


最終報告書において記載された主な項目は以下となります。

• 特別委員会の概要等
• LINEアプリ関係の越境データアクセスおよびデータ保管の状況
• LINE社のガバナンスに関する検証結果及びLINE社による改善策
• LINE社の重要なデータを取り扱うグループ会社の状況
• LINE社におけるデータガバナンスの状況と改善に向けた提言
• ZHD社によるガバナンスの状況と改善に向けた提言


特別委員会による最終報告書については以下リンクをご参照ください。
特別委員会による最終報告


ZHDでは、特別委員会からの提言を受け、すでに進めている取り組みをさらに推進・強化するとともに、ZHDグループ全体のガバナンス強化に向けて、新たな対応策を講じて参ります。

<すでに進めている取り組み>(※二次報告書にも記載)

① データガバナンス分科会の設置
研究開発、データの利活用、セキュリティとプライバシー保護の3点をバランスよく強化し、これらを所管する責任者が三位一体となって、データガバナンスのあり方を協議するための会議体として、リスクマネジメント委員会の中に「データガバナンス分科会」を設置、ZHDグループにおけるデータガバナンスに関するポリシーやルールを策定し、個々の事業会社の当該ルールを遵守できているかについて評価・監査し、必要に応じて是正勧告等する機能を果たしています。

② 「3ラインモデル」の導入
データガバナンス分科会において定められたルールを遵守して適切に事業を運営するために、ZHDグループの各社においてはデータガバナンスのための「3ライン・モデル」 (3つの防衛線)を採用し、第1線はリスクオーナーとしてリスクを適切に評価した上でコントロールする役割を、第2線は第1線の活動が適切であるか監視・評価し、第1線の活動に助言をする役割を、第3線は第1線及び第2線の活動が適切であるか監査し、問題があれば改善に向けた具体的助言を行う役割を負う。ZHDグループ各社は、この「3ライン・モデル」の考え方を基礎として、各事業会社の実態に即した形で具体的な3線構造のガバナンスシステムを導入していきます。


<最終報告による提言を受け、今後進めていく取り組み>

① 「ユーザー目線での横と縦のガバナンス」の構築
「3ライン・モデル」の導入に加え、事業会社内の第2線の機能強化により、各社の事業の実態に即した自律的なガバナンス体制を構築する「横のガバナンス」とグループ全体の一元的かつグローバルな事業運営環境に対応した「縦のガバナンス」を、データガバナンス分科会を通じて実現してまいります。ZHD社およびLINE社における対応の状況に関しては、別途ZHD社が設置する有識者会議等において継続的に報告し、その助言を受けながら確実に実現してまいります。

(以下図表、特別委員会最終報告書P.88より抜粋)



② ZHDのグローバルなデータガバナンスの改善に向けた個別分野における取り組みについて
政策渉外、経済安全保障、セキュリティー、プライバシー、リスクマネジメントといった個別の分野において、特別委員会の提言に基づき、グループ事業会社における、NIST基準(※1)への準拠や、個人情報だけでなくパーソナルデータ(※2)の保護などの対応策を適時適正に講じてまいります。

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※1 NIST(米国標準技術研究所)の定めるSP800-171をはじめとするセキュリティ基準
※2 お客様がサービスを利用される際に入力されたご自分の情報や、ウェブページの閲覧履歴・検索履歴、ショッピングサービスでの購買履歴など、誰かについての情報(氏名や住所等は含まれない情報ではあるが、個人の特定に繋がる可能性がある情報を含む)


ZHDは、LINE社が行う全社的なガバナンス機能・リスク管理機能強化等の取り組みを通じて得た知見や、その他の事例をZHDグループの各事業会社に適切に共有し、グループ全体でのガバナンス改善に向けた取り組みをさらに推進してまいります。また引き続き、ユーザーや有識者のご意見・ご指摘と真摯に向き合い、社会への透明性を高め、安心してご利用いただける環境作りを行ってまいります。


グローバルなデータガバナンスに関する特別委員会の過去の開催状況はコチラ


以上