2023.01.26

Zホールディングス株式会社

再生可能エネルギー利用率目標の早期達成を目指す「サステナビリティ・リンク・ローン」を実行
~国内初、借入人と金融機関が連携し、環境負荷軽減への取り組みを寄付により支援~

Zホールディングス株式会社(以下、ZHD)は、シンジケーション方式による総額200億円のサステナビリティ・リンク・ローン(以下、本件)の融資契約を本日締結し、131日に実行します。なお、借入人であるZHDまたは金融機関は、本件で定めるサステナビリティ目標の達成状況に基づく金利変動に応じて、その金利変動分を環境保護団体などへ寄付する予定です。

サステナビリティ・リンク・ローンは、借入人のESG戦略と連携したサステナビリティ目標(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(以下、SPT))を設定し、金利などの借入条件をSPTの達成に連動させることで、借入人に目標達成に向けたインセンティブを与え、環境・社会面において持続可能な経済活動および経済成長を促進し、支援することを目指すものです。

ZHDは、ZHDグループ全社の事業活動での温室効果ガス排出量を2030年度までに実質ゼロにする『2030カーボンニュートラル宣言』を掲げています(※1)。ZHDは本宣言の実現に向け、まずは2025年度頃までに、主要企業が利用する電力の80%以上を再生可能エネルギー化し、その後の5年間で残りの使用電力の100%再生可能エネルギー化を進めます。そこで、ZHDは本件のSPTを「ZHDグループの使用電力における再生可能エネルギー利用率を80%以上」と定めました。具体的には2025年度における実績値がSPT未達成の場合は金利が引き上げられ、2024年度における実績値がSPT早期達成した場合、金利が引き下げられます。

本件において、ZHDSPT早期達成時に得られるインセンティブ(金利引き下げ相当額)、金融機関はSPT未達成時にZHDから得る金利引き上げ相当額を社会全体の環境負荷軽減への取り組み支援を目的に環境保護団体などへ寄付する予定です。本件は、サステナビリティ・リンク・ローンにおける金利変動の仕組に加えて、当該金利変動分を借入人もしくは金融機関が、主体的に寄付を行う点で、国内初(※2)の取り組みです。なお、寄付先の詳細は今後決定していきます。

なお、本件は、株式会社格付投資情報センター(RI)から、ローン・マーケット・アソシエーション等が定めたサステナビリティ・リンク・ローン原則、ならびに環境省によるグリーンローンおよびサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン(環境省ガイドライン)への準拠性と設定した目標の合理性について第三者意見(※3)を取得しています。

ZHDグループは『2030カーボンニュートラル宣言』のもと、グループ全体で再生可能エネルギーの導入を推進するとともに、グループ企業以外にもカーボンニュートラルの取り組みを働きかけることで、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。

※1:Zホールディングス、2030年度までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「2030カーボンニュートラル宣言」を発表
https://www.z-holdings.co.jp/news/press-releases/2022/0202/
※2:株式会社格付投資情報センター(R&I)の公表案件より
※3:株式会社格付投資情報センター(R&I)による評価レポートをご参照ください。
https://www.r-i.co.jp/rating/esg/index.html

<本件の概要>
組成金額:200億円
貸付人:みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、クレディ・アグリコル銀行
資金使途:事業資金
契約締結日:2023年1月26日
実行日:2023年1月31日
契約期間:5年