AI倫理基本方針

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Zホールディングスグループは、日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニーとして、AIの活用によってすべての人々に新たな価値と無限の可能性を与え、人類が未来に向けてより良い社会を実現する世界を目指します。一方でAIが人々や社会に負のインパクトを与え得ることを認識しています。私たちは、ユーザーのプライバシーを尊重しながらAIを安全に活用し、経済問題、教育問題、環境問題などの社会課題を解決する持続可能な社会と、新たな価値やつながりから生まれる情報の多様性を活用することによって、一人ひとりが多様な幸せを得られる社会の実現に貢献します。

私たちは、社会や経済に対しての責任を意識し、国際的な人権規範およびZホールディングスグループ行動規範 ※1、人権に関する基本方針 ※2 に従い、多様性の尊重のもと、不当な差別を許容せず、生命の安全や表現・言論の自由を尊重します。その上で、人々が等しくAIによる恩恵を受け、AIの活用により社会に新たな価値と進化を提供し、より良い未来を創造していくことに責任を持ちます。私たちは、お客様や社会に対して、ここに基本方針を宣言します。

1. 情報の多様性から生まれるより良い未来の創造と人類への貢献

Zホールディングスグループは、社会が多様な価値観、多様な考え方で構成されていることを理解しています。AIは人類に新たな多様性をもたらし、異なる価値観や考え方、情報の交差と尊重を促し、社会のイノベーションを加速させると考えます。私たちはAIを健全な社会の発展とより良い未来の創造、そして人類への貢献のために活用します。

2. 平和で持続可能な社会の実現

Zホールディングスグループは、国際的な人権規範およびZホールディングスグループ行動規範、人権に関する基本方針に従い、AIの恩恵を受ける権利がすべての人々に平等にあることを認識し、社会課題が解決できる持続可能な社会の実現や、世界平和のためにAIを活用します。私たちは、AIによって社会の生産性を高め、社会経済の活性化に貢献します。また、AIの活用により人々の学習と成長のスピードを高めるとともに、Zホールディングス環境基本方針 ※3 にのっとり未来世代に向けた地球環境保全への取り組みを実践します。

3. ガバナンスコントロール

Zホールディングスは、AI倫理基本方針がZホールディングスグループとして実効的な取り組みとなるよう、ガバナンスコントロールに責任を持ちます。万が一、社会やユーザーに不利益を与えるなどの事象が発生した場合には、その事実を速やかに開示するとともに、発生原因の解明に努め、適切な安全管理措置と広範な再発防止策を講じます。

4. 公平性と公正性の追求

Zホールディングスグループは、AIの開発や利用に際して、ユーザーのプライバシーを尊重し多様性を重視しながら、特定の属性や個人に不当な差別が起こらないよう公平性の確保に努めます。また、AIを利用した結果に不適切なバイアスがかからないよう、データ、アルゴリズム、アウトプットなどに対して適切に検証しAIの公正性を追求します。

5. 透明性と説明可能性の追求

Zホールディングスグループは、AIによる判断根拠について透明性が求められていることを認識し、説明可能性を追求します。AIに対する懸念を最小化するべく、社会から理解と納得を得るコミュニケーションの実現に努めます。

6. 安全性とセキュリティの確保

Zホールディングスグループは、AIを活用する上で、安全性とセキュリティの確保を前提とし、AIの利用用途に応じたリスクの評価と、リスクに応じた対策をZホールディングスサイバーセキュリティ基本方針 ※4 にのっとり実施します。

7.プライバシーの保護

Z ホールディングスグループは、AIが取り扱うユーザーデータについて、⾼い次元のプライバシー保護が必要であると考えます。AIの開発や利⽤に際して、プライバシーの侵害を起こさないよう⼗分留意し、Zホールディングスデータプロテクション基本⽅針 ※5 を遵守し、ユーザーの信頼を構築していきます。

8. AI人材の育成

Zホールディングスグループは、さらなるAIの発展のために、多様な職種においてAI ⼈材の育成に取り組み、学術・学際領域で議論をリードし産学官の枠を超え新たな価値創出をできる⼈材を輩出し、AIによる社会発展に貢献します。

本基本方針は、AI技術や社会の考え方が時代とともに変化することを念頭に置き、適切な内容に見直していきます。